外国人観光客は、今後もますます増加すると考えられます。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックがそのピーク。さらに世界中の様々な国から人々が訪れるようになるでしょう。それに向けて、日本はWi-Fi後進国から先進国の仲間入りを果たさねばなりません。

前回のオリンピック開催地のロンドンも、大会開催を機にWi-Fiスポットの設置が充実しました。
まず特筆すべきはオリンピック史上初めてメイン会場へのWi-Fi設置を実現したことです。多くの観客が一度に使えるように技術を駆使したシステムを開発したのです。
そうした技術が、この国のWi-Fi環境の発展に繋がりました。

日本も、まさにそのターニングポイントに立っています。この変化を負担ととるか、チャンスととるか、それはこの国の考え方次第なのです。
通信網の拡大は新たなるビジネスチャンスにも繋がっています。初めて来日した多くの外国人観光客の満足を引き出すべく、Wi-Fiを活用してさらなる情報提供ができるような環境を整備するのです。
そうすれば、もっと日本の魅力を発信でき、再来訪を促すきっかけも作れるかもしれません。

東京五輪は、その第一歩。日本のこれからを握る、試みなのです。

海外へ旅行に行くと、ちょっとしたレストランやホテル、カフェでもWi-Fiが飛んでおり、多くの場合それが無料で利用できるようになっています。
それに比べ、我が日本では、Wi-Fi環境のある店舗や施設は街中でもまだ少なく、ようやく見つけても有料だったり、会員手続きが必要だったり…。かえってWi-Fiの利用者を遠ざけることにもなっています。

公共施設や観光地も同じです。海外の場合は、ちょっとした田舎町でも観光地であればWi-Fi環境が整っています。絶海の孤島にあるガラパゴス諸島やイースター島でさえ、ホテルなどでは無料Wi-Fiが敷設されています。
もちろんバスの停留所や駅などの交通機関にもWi-Fiが飛んでいますし、面白い試みとしてはゴミ集積地への設置も計画されています。ICTと連動すれば、利用者との情報共有が進み、根本から生活を便利に変えてくれるかもしれません。

もちろん日本でも、観光地として価値のある地方自治体がWi-Fi環境の整備を始めてはいます。
たとえば京都のKYOTO Wi-Fiや、世界遺産に登録されて客足が伸びている富士山のFujisan Free Wi-Fiなどがその例です。

しかし、それでもまだ、諸外国に比べて、Wi-Fi環境は不足しているといわざるを得ません。

スマートフォンやタブレットなどの端末は、今や世界中で普及しています。パソコンと違い、いつでもどこでも利用できるのが強みです。
誰もが欲しい情報をその場ですぐ入手でき、どこからでも配信や拡散、手続きを済ませられる時代なのです。

さて通信手段ですが、日本ではこうしたやり取りをほとんどの場合が3GやLTE4Gに頼っています。これはパケ放題などパッケージ契約サービスが充実していることに起因します。
サービス適用内であれば、屋外にいてもインターネットを気軽に楽しめたのです。

ところが海外の多くの場合は、そこまでサービスは充実していません。だからこそ、外でもインターネットを利用できるよう、街ナカや施設などでWi-Fiの設置が必要とされたのです。
こうしたニーズはビジネスにも活き、無料Wi-Fiを売りにして集客を図る店舗もたくさんできました。

結果、海外では、日本ではインターネットを利用しにくいエリアでもWi-Fiを繋いで快適にやり取りできるような環境が生れました。また、行く先々でWi-Fiを繋ぐことで、逆に日本よりも安く利用できるようにもなったのです。
Wi-Fi環境の普及の違いは、そもそもの通信環境にあったのです。

外国人観光客が急増しています。2012年には一年で1000万人にも満たなかったのが、わずか3年で2000万人に迫るまで膨らみました。政府は当初、2020年の2000万人越えを目標に掲げていましたが、観光客の増加に合わせて3000万人に上方修正しました。

これだけ短期間に観光客が急増した結果、インフラ整備などの面で追い付いていない部分も出てきています。
Wi-Fi環境の整備は、その中でも筆頭に位置する課題なのです。官公庁が行った外国人観光客へのアンケート調査でも、”旅行中に困ったこと”に対する回答として「公衆無線LAN環境」が断トツのトップでした。

じつは、世界の中でも日本のWi-Fi環境の整備はかなり立ち遅れています。
たとえば、カフェやレストランでも日本ではWi-Fiが飛んでないお店のほうがふつう。交通機関やホテルなどでWi-Fiを利用しようとすると有料、しかも手間のかかる手続きまで必要だったりします。
街じゅうに当たり前のようにWi-Fiが飛んでいる環境にある外国人にとっては異常なのです。

これからも海外からの観光客は増えることでしょう。彼らは、移動しながら情報を集め、そして次にやってくる観光客にそれを拡散していきます。
スマートフォンやタブレットが不可欠になった今、こうした観光客を集めようとするなら、Wi-Fi環境の整備も不可分です。

このサイトでは、こうした日本が突き付けられている課題について考えていきます。

参照資料—http://xn--wifi-uk4c3jne2cw865ct7xa.com/
コンビニなどの公衆無線LANの接続方法や速度を調査しているサイトです。